前髪を著しく伸ばしてを右から左に分けていると、頭を左に傾けるようになり、その髪の量が多く重くなると姿勢まで傾き、ひどくなると歩き方まで左に傾いて歩くようになる方がおられます。初対面の相談者様の歩きを見て左足がつっぱっているので「足が痛いのですか?」とお聞きすると「別に悪くない」という。つまりバランスの悪いカツラを何十年も使い続けていた症状なのかもしれません。右半分近く頭部の髪が無毛で右部分にカツラを装着されている、左半分の自分の髪で右につけたカツラを隠すようにかぶせている。何十年前は豊富だったであろう左の自毛はやせ細りこのスタイルは限界です。左分けの右流しですから頭の右半分が異様な髪の厚みと毛量になっている。こうした症状に、ありきたりのカツラパターンですが左右のバランス、体や姿勢に良いとは言えませんのでカツラデザインを見直す機会かもしれません。小社に来られる相談者様とは他で問題を抱えて解決できなかった方々ばかりですが、今回の相談者様もその一人。今まで何十年も慣れ続けていた誤った方法を改善しなければなりません。相談者様の現状に適切ながら想定外のデザインを提案しますから何かと抵抗を与えてしまいます。ご家族と相談していただくためにお帰り頂きました。後日ご家族に背中を押されて注文、納品。頭を傾ける必要がなくなりバランスが安定しました。