
髪型や身だしなみに、日頃から気を配っている方ほど、見落としやすい部分があります。それが、カツラ光沢です。
店で買ったのだから間違いない・・だから髪の光加減までは、なかなか気づけません。こんな場面で立ち止まります。
- 電車の窓に映った頭が、妙にテカって見えた
- 写真を撮られて、頭の光り方だけ不自然だった
- 晴れた日、日差しの下でテカリが強く出た
- スマホのインカメラで、頭だけツヤツヤに写っていた
- 帽子を脱いだあと、鏡で見て光り方が気になった
どれか一つでも心当たりがあれば、このページはあなたのためのものです。
なぜ光ってしまうのか
人の髪は表面がでこぼこしていてツヤがなく、でこぼこが奇麗であれば自然な艶に見えます。
カツラ毛髪は違います。人工毛は表面がなめらかで光がそのまま跳ね返ります。だから、異様にテカることがあります。これは髪質の成分や、素材の性質です。
素材や成分だけではありません。製造過程の加工によるものもあります。こうした課題はカツラ設計時の髪質混合を綿密な比率で組むことで解消できますが、何度もオーダー設計経験がないと加減は大変難しいです。カツラウィッグの髪ツヤ、テカリが気になった時点で、それはその設計結果です。
テカる髪質は、もう一つの影響があります。重さ。ふんわりソフト感がない。つまり髪に重みを与えてしまうのです。この特性を活かしてテカる髪は自毛との混合部分に採用するメリットもあります。
自分でできることには限りがある
専門店でさえ「専用のスプレーやパウダーで表面をマットに仕上げるのが、最も効果的で簡単」という情報をよく見かけます。手軽な方法として、間違いではありません。
ただ、実際に試した方からは「消えない」「気休め程度だった」という声も少なくありません。効果には個体差が大きく、繊維の種類や劣化の進み具合によっては、市販品だけでは対応しきれない場合があるからです。
自分で対応できる範囲は、この市販品を使うことくらいです。
テカリと、バレることの関係
カツラだと気づかれる理由は、光沢もその一つです。不自然な光り方は、離れた場所からでも目立ち、違和感を持たれるきっかけになりやすい部分です。だから髪質設定は非常に難易度の高い技術なのです。私は何度も失敗を重ねてきましたから強調してアドバイスしています。
逆に言えば、光り方さえ自然であれば、気づかれる理由がかなり減る。自毛と混合し跳ねない、ソフト感が出る、乾きやすい、写真写りも遜色なし、手触り良し、耐久性向上、髪質設計がここまで影響いたします。
普通のカツラ店では、対応が難しいことが多い理由
一人ごとに髪質も髪型も異なるカツラ製作は実経験の蓄積で選択肢の幅が出ますので、技術者一人当たりの経験値は重要な指標です。普通のカツラ店で、そこまでこだわらない普通のカツラを買えばテカリの問題以外にも、髪質で困るケースが出現しています。それを「仕方ない、問題ない」と切り捨てられて相談に来る方もおられます。多くは実経験の差で対処方法がわからないというのが実状ではないでしょうか。
当社の対応方法
当社では、光沢を抑える方法をいくつか持っています。手作業による方法が2種類、薬剤を使う方法が1種類です。
ただし、どの方法が合うかは、人工毛か人毛かによって変わります。同じ光沢でも、素材が違えば、適した対応も変わってくるからです。
見た目だけでは判断がつきません。まずは、今の状態をご相談ください。
光沢以外に、気づきにくい変化
光り方と同じように、日々使っているうちに少しずつ進む変化があります。テープを剥がした跡がベタつく、粘着剤が残って落ちない。こうした症状は、テープが古くなっただけとは限りません。接着面側の素材そのものに原因があるケースがあります。
気になる方は、カツラのテープがベタベタする本当の理由もあわせてご覧ください。
よくあるご質問
つや消しスプレーを使っても消えないのはなぜですか
効果には個体差が大きく、繊維の種類や劣化の進み具合によっては、市販品だけでは対応しきれない場合があります。原因が繊維そのものの状態にあることが多いためです。
カツラの光沢は、バレる原因になりますか
光沢は、気づかれるきっかけの一つになり得ます。不自然な光り方は離れた場所からでも目に入りやすいためです。光り方を自然に近づけることで、気づかれる理由を減らすことができます。
カツラの光沢は自分で消せますか
市販のつや消しスプレーやパウダーで一時的に抑えられる場合はあります。ただし効果には個体差があり、それ以上の加工をご自身で行うと逆に光沢が強くなってしまうことがあります。
近くのカツラ店に相談すれば直りますか
カツラは完成品として仕上がっているため、繊維そのものに手を加える対応は一般的なお店では難しいことが多いです。対応できるかどうかは、お店によって差があります。
自分で表面を加工して光沢を消そうとしても大丈夫ですか
条件を誤ると、光沢が消えるどころか逆に強く出てしまったり、繊維が傷んで毛切れや変質につながる場合があります。自己判断で加工する前にご相談いただくことをおすすめします。


