植毛手術者へのカツラ設計例

後頭部の頭皮を切除し前頭部生際にフラップ移植されてました。縫合で頭皮が引っ張られたため移植部分の髪の流れ(毛流)は後向きになっている問題、下手な縫合で生え際ラインがいびつであること、切除した部分の縫合キズが目立ちカツラ利用のご相談です。型どりは前頭部生際の傷痕に沿って採寸。緑線3ミリ幅の部分のみ白髪割合を40%配合し、移植した自毛前髪との混ざり具合を良くしました。側頭部の自毛白髪は30%のためピンク部分のみ30%、ブルー部分を白髪配合20%、無色部分は10%とした。白髪色調の段差がなくなりきれいな白髪ぼかしとなります。生際の40%配合はメッシュとしました。後頭部形状はV字にすることで首を左右に動かしても後頭部両サイドのカツラ髪が内側に巻き込む形となり、カツラの跳ねあがり防止となります。ベース土台のネット目は4ミリにて通気性が良くなるが耐久性が落ちる対策として生際の黒線部分の人工ヒフ幅を広めにとり補強。全周まで広めにすると装着感が固くなるため、両サイドは15mm、後頭部は20mmとすることで柔軟性がでてまいりフィット感が良くなります。プロフィットLLC